保護依頼が来ました
『 近所の猫嫌いの人が捕獲器を置きはじめました。猫嫌いの人に捕まったら何をされるか分かりません。早く助けて下さい! 』
こんなメッセージが来ました。
基本的には野良猫の捕獲はさせて頂いてないのですが
お世話をされている方がいる地域猫である事と、とても必死な感じのメッセージでしたので、すぐにお電話させていただき対応しました。
お話ししてみましたら、そこまで緊急な雰囲気では無かったのですが、怪我で出血しているとの事、確かに可哀想で治療が必要な状態でした。
また、現地で確認しますと確かに近隣に捕獲器が置いてある家が有りました。
確かに、捕まってセンターに送られてしまったら命の保証は有りません。。。
その日のうちに緊急保護することにいたしました。.
仮の名前は「シロ」君
男の子です。
地域猫について思う事
シロ君は依頼者さんがボランティア仲間と共に3週間前からエサやりをされていたそうです。
近隣には他にもTNR済の女の子猫ちゃんもいました。
気になったのは、近隣の畑に猫除けのペットボトルが大量に置いてありました。
近隣の方は糞尿で相当困っておられたのではと推測されます。
依頼者さんはゴミやフンは見つけ次第捨てておられたそうですが、その方が活動をはじめられる以前から近隣の方は野良猫に困っておられたのかもしれませんね。
「捕獲器」
猫を捕まえて捨てたりすることは違法行為です。
もしも捨てたりセンターに持込むつもりで有ればそれは許されないことでしょう。
しかしそこに至るまでに相当我慢をされていたのではないでしょうか?
「猫嫌いの人が」
その方はもともと猫が嫌いだったのでしょうか?
本当は動物が好きな優しい人かもしれません。
私でも自分の敷地内をフンだらけにされたら迷惑です。
「猫嫌いの人」ではなく「猫にフンをされたら嫌な人」なのかもしれないと思いました。
捕獲器を置かれた方の真意は分かりませんが、地域猫の問題って難しいと感じました。
人手も費用も限られた中でできることはやはりまずは避妊・去勢なのでしょう。
数を減らすこと、そうすればフン害も減るでしょう。
そして不幸な命を生み出さないこと、そのためには一人一人が出来ることを少しづつしていくしかないのでしょうね。
シロちゃんはボロボロでした
保護してすぐに動物病院に連れて行きました。
血液検査の結果、残念ながら猫エイズ陽性でした。
幸い白血病は有りませんでした🌸
また猫ヘルペスウイルス(猫風邪)感染症で目やにがひどく、足からの出血も痛々しい状態です。
足の出血についてはケガというよりは病気の可能性があり、依頼者さんが半年くらい前にも治療をしてくださっています。
再発の可能性があるので抗生物質を処方していただいて様子を見ています。
そして、皮膚疥癬と耳疥癬にもかかっていました。
疥癬については依頼者さんが投薬されていて、治りかけの状態でしたが、完治には今一歩治療が必要です。薬をもらってなかったら、もっと悪化していたでしょう。
よく対応してくださったと思います。
体は痒い、耳も痒い、目は痛い、足も痛い、、、( ;∀;)
今まで辛かったね。
初期の治療費については依頼者さんが出してくださり、今後必ず必要な去勢手術の費用もお預かりいたしました!
継続的な治療費についてはSmileHomeのほうで負担させていただくお約束をしております。お互いに協力し合う感じです。
とても理解のある方の近くに住んでいてシロちゃんはとてもラッキーだと思います♡
全てキチンと治療して優しい里親さんを探しましょうね♡
猫風邪と疥癬が完治して去勢手術実施後に里親募集を開始いたします。
皆さん、シロちゃんの応援をよろしくお願いいたします💕
今週のお題「ねこ」